■ コミュニケーションの基本
患者と薬剤師の効果的なコミュニケーションをはかるための手法の
基本は以下の通りです。
はじめに
3つの重要な質問
最終確認
----------------------------------------------
はじめに
患者と話をするための環境を整えましょう
自分が誰なのかを明らかにして、信頼関係を築きましょう
患者が誰かを確認しましょう
服薬指導の目的をはっきり伝えましょう
----------------------------------------------
3つの重要な質問
クスリについての情報をうまく伝えるためにする質問です
患者の知っている情報と知らない情報を確認して知識の足りない部分を埋めます。
そのためには開放型の質問が効果的です。閉鎖的な質問と比べてみましょう
閉鎖型の質問
開放型の質問
開放型の質問の様子を順を追って見ていきましょう
第1番目の重要な質問 「先生は何のクスリだとおっしゃっていましたか?」
この質問によって
患者が自分の病気を理解しているか、
どのような目的でクスリを飲むのか知っているかがわかります。
この質問の結果によって
この後、どんな追加的な情報を提供したらよいか決めることができます。
第2番目の重要な質問 「このクスリをどのように飲みなさいと
おっしゃいましたか?」
患者の答えによって何かわかりましたか?
本当にクスリの飲み方を知っていると確信できましたか?
そうでなければ、本当にクスリの飲み方を理解しているかどうかを
調べるためにさらに開放型の質問をする必要があります。
患者の答えによって、
患者が決定的に誤った知識を持っていることに気付きました。
薬剤師の重要な役割は、これを修正することです。
薬剤師は知識のキャップを埋めることだけをするように留意しましょう。
第3番目の重要な質問 「先生はこのクスリを飲むとどんなことがおこると
おっしゃいましたか?」
このような方法で質問すると
患者がすでに理解していることを簡単に確認できるため
それらの項目については説明を繰り返す必要がなくなります。
----------------------------------------------
最終確認
クスリについて患者が理解したことを確認します
最終確認ではクスリの使用方法について患者が理解したことを
患者自身に説明してもらいます。
患者の理解は完全かつ正確でしょうか?
患者はこれからすることを正しく理解しているでしょうか?
この最後の最終確認は、患者が説明したことを実際どれだけ理解しているかを
再確認するための機会なのです。
----------------------------------------------