幾何異性

<順位規則>

(教科書 93ページ 第12章「異性体」 順位規則 参照。)

炭素・炭素二重結合を含む化合物中にはシス・トランス異性が存在する場合がありますが、
下に示す化合物のように 分子中に 同じ原子あるいは原子団がないものについては
シス型かトランス型かを決め難いものもあります。


そこで E・Z表示法が用いられるようになりました。
二重結合についている原子、原子団の優位順を決め、優位基が同じ側にあればZ、
反対側になればEを表示します。
優位順は 原子番号の大きい方が小さいほうより優位であります。
(-Br>-CL>-F>-OH>-NH2>-CH3

(z)-2-ブロモ-1-クロロ
-1-プロパン
(E)-2-ブロモ-1-クロロ
-1-プロパン


Z E


(2E,4Z)-2,4-hexadienoic acid