〔問〕
薬物のたん自給合がLangmuir型で表されるとき,次の記述のうち,誤っている
ものはどれか。
1 たん白質が薬物分子に対して同じ親和性をもつとき,横紬に薬物の非結合形
濃度の逆数,縦紬にたん白質単位濃度当たりの結合形薬物濃度の逆数をとる
と右上りの直線が得られ 縦紬との切片の逆数はたん白質1モル当たりの薬物
の結合部位数となる。
2 薬物との結合定数が大きい場合には薬物濃度がある限度以上になると,血
漿中の非結合形分率が急激に増大し,急性毒性を発現する場合がある。
3 たん白結合における競合的阻害現象がある場合,阻害物質の存在で,当該薬
物の見かけの結合定数が減少するが,たん白質の結合部位の数には変化はな
い。
4 ワルファリンはフェニルブタゾンと血漿たん白質と非競合的に結合するので,
このような薬物と併用すると,非結合形の濃度に変化をきたして組織中への
分布が急激に増加し,有害作用の原因となる場合がある。
(76回)
|