〔問〕 投与後の体内動態が線形モデルに従わない薬物に関する次の記述のうち、正しい ものの組合せはどれか。 a 腎臓のみから未変化体で排泄される薬物について、腎尿細管における再吸収 過程に飽和がある場合、投与量(D)を増加させると、Dに対する血中濃度時間 曲線下面積(AUC)の割合(AUC/D)は増加する。 b 組織結合率は投与量によらず一定で、血漿たん白結合に飽和がある事物の投 与量を増加させると、分布容積は増加する。 c 消失が肝代謝固有クリアランス律速である薬物について、生成された代謝物が 薬物由身の代謝を阻害する場合、投与量を増加させると、血中消失半減期は 長くなる。 d 小腸上皮細胞膜透過過程で飽和現象のある薬物について経口投与量(D)を 増加させると、AUC/Dは増加する。 1(a、b) 2(a、c) 3(b、c) 4(b、d) 5(c、d) (83回) |