臨床における薬物療法は単独で使われるより、2剤以上の薬物が同時に、あるいは間隔をおいて併用さ れる場合が多くあります。これは、同一の患者に複数の疾患がある場合や副作用の防止と軽減、あるいは 主薬の薬効増強を目的として併用されるケースです。 2剤以上の薬物が併用されると、薬物同士が互いに作用しあって、単独で用いられた時より、作用の増強、 減弱を示したり、あるいは物質的変化などを起こします。これを薬物相互作用(drug interaction)といい ます。薬物相互作用は、その作用機序から薬物動態学的(薬動力学的)相互作用と薬力学的(薬理学的) 相互作用に大別されます。 本データベースでは、臨床上問題となる薬物相互作用の例を精選し、メカニズムならびに対処法を表に まとめています。
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