剤形別服薬指導について 1.散剤 ドライシロップなどの水に溶けるものは、他の水剤や散剤と混ぜるなどの方法で 一度の服用で済むよう指導します。 また、アンピシン(ABPC)やベンジルペニシリン(PCG)などのドライシロップは酸性 ジュースなどに溶かしておくと力価が低下するので、使用する分だけを用時溶解す るように指導します。 2.水剤 投薬ビンの底に沈殿が残らないように懸濁液は必ず「用時振とう」の旨を伝えます。 ただし、あまり振りすぎると泡のため投与量を正しく量ることが困難になることも指導 しましょう。保管場所も考慮して、小児が勝手に飲まないように注意するよう伝えます。 3.錠剤・カプセル剤 3歳以下では嚥下できない場合が多いので、投与しないことが原則です。 4.坐剤 解熱薬の坐剤を頓服する場合は、続けて使用すると熱が下がりすぎることがあるので、 4時間以上の間隔をあけて使用しましょう。 5.軟膏 小児の場合、皮膚からの吸収が良いので過剰投与に注意しましょう。 6.吸入剤 吸入用の器具は説明書により実際にセットして、吸入の仕方、噴霧の仕方を説明します。 それに時間をとられても、最初にきちんと説明することにより、結果的に保護者や患児の 信頼を得ることになり、その後のコミュニケーションにも良い結果をもたらすでしょう。 |