1.生物学的半減期
2.生物学的半減期(対数グラフ)

1.生物学的半減期

このグラフはある薬物を静脈内に急速注入した場合の、血中薬物濃度の変化を表しています。
C=CoE-kt
グラフの縦軸は血中濃度(μg/mL)、横軸は時間(hr)を表しています。

グラフの青い線は、投与量40(mg/kg体重)、分布容積2.0(L/kg体重)、 生物学的半減期10(hr)の場合の血中濃度の変化を表しています。

初期血中濃度は20(μg/mL)となっています。半減期が10時間の場合、濃度が20(μg/mL)から 10(μg/mL)に減少するまでには、10時間かかっていることがグラフから確認できますね。
また、濃度が10(μg/mL)から5(μg/mL)に減少するまでの時間も10時間です。

半減期が長くなったり、短くなったりすると、血中濃度の変化はどのようになるでしょうか?
半減期の値を半分にしたり、2倍にしたりするとどうなるか、グラフで確認してみましょう。

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2.生物学的半減期(対数グラフ)

このグラフはある薬物を静脈内に急速注入した場合の、血中薬物濃度の変化を表しています。
条件等は、「半減期」のグラフと同じなのですが、先ほどのグラフと違い、血中濃度は自然対数で表されています。
lnC=lnCo-kt
グラフの縦軸はln血中濃度(μg/mL)、横軸は時間(hr)を表しています。

グラフの青い線は、投与量40(mg/kg 体重)、分布容積2.0(L/kg 体重)、 生物学的半減期10(hr)の場合を表しています。

自然対数式をグラフ化した場合、傾きは-k(消失速度定数)となります。
(参考:常用対数式をグラフ化した場合、傾きは-k/2.303となります。)

半減期が短いということは、薬が早くなくなるということですよね。
薬が早くなくなるということは、kは大きくなるでしょうか?小さくなるでしょうか?
半減期をいろいろと変えて、グラフの変化を確認してみましょう。

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