解説 -
•これはヒトの陰核の縦断面の全景である。陰核は男性の陰茎に相当するものであり、膣前庭の前端で正中腺上に位置し、その後端で左右両脚に分れて、膣前庭および小陰唇の皮膚に連なる。陰核の構造は、左右 1 対の痕跡的な陰核海綿体を芯とし、その周りを包む結合組織の厚い層、および最表層を包む角化しない重層扁平上皮(表皮)からなる。結合組織層の中には豊富な血管と神経が見られる。表皮には多量のメラニン顆粒が含まれている。
この図では正中腺の左右で表面の上皮に近いところに、痕跡的な陰核海綿体が認められる。この図の左下部の表皮下に円形の陰部神経小体(矢印)が観察される。これの拡大を図 56 に示す。
17-55  陰核 ヒト. H-E染色. X 3.0.